GBPCシリーズの第2弾です。前回はGBPCの作成に必要な基本的な道具の紹介でしたが、今回は主にGBPCに使うパーツやシェルなんかの部品を購入するための方法を記事にしていきたいと思います。
意外とパーツが多いので購入漏れがないように細かく記載していくつもりですが、基本的にはMouseBiteLabsのGitHubを参照していただければ問題ないかと思います。あくまでも我々の聖書の日本語のおまけであると思ってお読みください。
※必ずMouseBiteLabsのGBPCのGitHubページと併用してお読みください。以下にページのリンクを貼っておきます。
必要なパーツ一覧
まず初めに必要なパーツたちを記載していこうと思います。どこで買ったかも併せて紹介しますので、購入時の参考にしていただけると幸いです。
ゲームボーイポケット用のシェル
まずはゲームボーイポケットのシェルから紹介します。こちらに関しては私はFunnyPlayingさんのサイトから購入しました。このシェルはIPS液晶対応のシェルになっているため、自分で余計な加工をする必要がなく取り付けるのが楽になります。「俺はどうしてもお気に入りのオリジナルシェルに入れたいんだ!!」という方は頑張って綺麗に加工する必要がありますのでご注意ください。
私は買っていませんが、その他で使えそうなシェルを売っているサイトもついでに紹介しておきます。RetroSix製のシェルはもしかしたら一部加工が必要かもしれませんので、購入の際はお調べ頂いたうえでご購入をお願いします。
その他にはAliExpressなんかでも売っていたりするので、上のサイトではほしい色が売り切れていた!なんて場合は、ご自身がほしいシェルをAliExpressで探してみてはいかがでしょうか。
ゲームボーイポケット用のスクリーンレンズ
次にスクリーンレンズの紹介になりますが、こちらもたくさんの種類のレンズがあるためお好みのレンズを探すのに時間を費やすことになるかと思います。個人的にはキャラクターもののスクリーンの場合はAliExpressがおすすめですが、通常のスクリーンであればFunnyPlayingでもいいと思います。
写真のものは確かFunnyPlayingで購入したスクリーンレンズのような気がしています。(昔すぎて覚えてないですが・・・・)
購入時の注意点は、シェル同様にIPS対応のものを購入してください。オリジナルのスクリーンレンズよりもわずかに画面幅が広くなっています。後々液晶との不整合を防ぐためにも必ずIPS液晶対応のスクリーンレンズを購入してください。
ゲームボーイポケット用のボタン&メンブレンパッド
こちらも同様にご自身の思う好きな色を購入いただければ問題ないかと思います。注意する点としてはゲームボーイカラーのボタンを間違って購入しないようにしてください。こちらに関しては、オリジナルの流用が可能ですので、余っているゲームボーイポケットから持ってくることもできます。
私はシェルと一緒にFunnyPlayingで買いました。
たぶんAliExpressを除いてFunnyPlayingで買うのが一番安いと思いますので、FunnyPlayingのリンクだけ貼っておきます。
ゲームボーイポケット用のバッテリー端子
これに関してはAliExpress一択な気がしますね。AliExpressで買うと10個セットで800円くらいで変えた気がします。単品で買うこともできたはずですが、ちょっと割高になっていた気がします。もちろんゲームボーイポケットから移植してくることも可能ですが、ゲームボーイカラーのバッテリー端子は使えないのでご注意ください。残念ながらFunnyPlayingには売っていません。
AliExpressで買う時も、間違ってGB/GBC/GBAのものを選ばないようにしてください。
ゲームボーイポケット/カラー用のスピーカー
これもFunnyPlayingで買えます。AliExpressでなら色んな色のスピーカーがあるみたいですが、品質がどうなっているのかがわからなかったためFunnyPlayingで買っています。特に注意することはないかと思います。スピーカーはオリジナルのゲームボーイカラー/ゲームボーイポケット両方のものを使用可能です。
ゲームボーイカラー用のIPS液晶 Q5
この流れでまたFunnyPlayingか・・・となるかもしれませんが!ここだけ注意が必要です!
よくやってしまうミスが以下の2つになります。
- 間違ってFunnyPlayingのIPS液晶を購入してしまう。
- 間違ってゲームボーイポケット用のIPS液晶を購入してしまう。
GBPCを作成するにあたってFunnyPlayingに売っている液晶では再現が不可能となっております。理由は、IPS液晶とレンズが一体化しているラミネート版の液晶がFunnyPlayingで販売されておりますが、そちらはGBCをIPS液晶化する際にのみ使用できるものとなっており、今回のGBP用のシェルには液晶がフィットしないためです。
また、誤ってGBP用のIPS液晶を購入しないようにしましょう。GBPは本来白黒の画面ですので、カラーの液晶に対応しておりません。なので上記2点に気を付けて購入するようにしてください。
じゃあどのIPS液晶を購入すればいいんだよということで、結論としてはHISPEEDIDO社製のIPS液晶であれば問題ありません。下記にリンクを貼っておきます。こちらに関しては日本のカスタムショップのヒミツノバでも販売されているみたいですね。
比較してみるとAliExpressでHISPEEDIDOのショップから買う方が値段が安いですね。日本国内ならヒミツノバで買った方が早く届くと思いますが、そこは各自好きな方をご購入頂ければと思います。
IPS液晶のQ5と記載があるやつを購入すれば間違いがないかと思います。
ゲームボーイカラー本体
こちらに関しては、各自任意の方法でご用意いただければと思います。おすすめはハードオフなんかのジャンクショップで液晶がダメになっているものを格安(といっても最近だと3000円くらいしますが)で手に入れるのが一番安いのかなと思っております。
その他で言うとメルカリやヤフオクといったネットショップでもいいと思います。ぶっちゃけ中のCPUが一番大事なので液晶が割れていようが、スピーカーから音が出なかろうが、青さびで電源が入らなかろうがなんでもいいです。CPUさえ無事であれば。
ゲームボーイポケットカラー専用の本体基板&電源昇圧用の基板
GBPCに必要な基板類は以下の2種類あります。
- 本体基板
- 電源の昇圧用基板
写真にある大きい基板が本体基板で、左下の小さい基板が昇圧用の基板になります。どちらも購入する必要がありますが、購入方法には大きく分けて2つのパターンがあります。
- Nick氏が販売している海外フリマサイトからの購入
- Nick氏がGitHubで提供しているガーバーファイル(回路情報のデータ)を基板製作メーカーに渡して作ってもらう
どちらでも構いませんが、今回は両方紹介しようと思います。
フリマサイトEstyを利用した購入方法
まず、海外フリマサイトの「Esty」を利用する方法ですが、以下のページから購入が可能です。
購入時の注意点としては、日本語の住所を送ってしまうと「英語で住所を教えて!」と言われて発送が遅れてしまう可能性がありますので、購入後に英語の住所をNick氏にお伝えするとスムーズにやり取りが進むかと思います。3回注文して3回とも2週間程度で商品は到着しました。
基板メーカーにガーバーファイルを送って作ってもらう方法
次に、PCBWayで基板製作を外注する方法を説明します。下記のリンクからNick氏のプロジェクトのページにアクセスして、「Add to cart」をクリックします。
上の画像のピンクでラインを引いてある「Add to cart」のボタンをクリックするだけです。
もしこの時PCBWayのアカウントを持っていない場合は作成しておいてください。
クリックすると以下のページに遷移すると思うので、サイトがガーバーファイルの情報を読み込むまで数秒待ちます。
すると、上のような画面が現れるかと思いますので、必ず画像のピンクの部分と一致するように設定してください。
基板の色自体は好きな色にしても問題ありませんが、基板の層や板厚、表面処理に関しては画像の内容を順守してください。
お好みでステンシルもつけることができます。仮にホットプレート等で一気にリフローを考えている場合は、ステンシルがあったほうが便利かと思いますので、画像のように選択することでステンシルを+で購入することができます。
電源昇圧用の基板も同様に、以下のリンクからアクセスして購入に進んでください。
昇圧用の基板のほうも2層、板厚を1.6に指定してください。本体基板とことなり、金メッキ処理(ENIG)は不要ですが、金メッキの指定しても問題ありません。
私自身はEstyのほうで購入した基盤を使用しました。PCBWayでの注文だと、5個単位での注文となるため、必要以上に基板が届くのと高価になるという点がデメリットですが、ステンシルがほしい場合はPCBWayからの注文が良いかなと思います。
各種ハンダ付けするパーツ(抵抗/コンデンサ/コイル 等)
基板にハンダ付けしていくパーツたちは、Nick氏のGitHubに一覧化されています。基本的にはそれを参照してください。またNick氏が必要なパーツたちを一覧にして保存してくれているので、それをそのまま買ってしまうのが購入もれがなく一番安全だと思います。
本体基板に必要な部品に関しては以下のリンクから購入できます。
昇圧用の基板に必要な部品も以下のリンクから購入できます。
注意点としては、部品自体が小さくて取り扱いが難しいものがほとんどです。私も作業の際にいくつかを机から落としてそのまま掃除機のごみと一緒に捨てたことでしょう。もしかしたらまだ潜んでいるかもしれませんが。。。。
そのため失くした時のことを考慮してあらかじめ予備の部品も買っておくといいと思います。カートの個数を変更するだけでよいので簡単です。もともとの発注単位が100個~みたいな部品もあるのですが、それ以外は必要数しかカートに入っていませんので、自信がない方は予備部品の購入をおすすめしています。
なくてもいいけど、心配なら用意した方がいい部品
以下の部品たちはGBC本体から取り外せば使用できるため、特に別途購入する必要はありません。ただ、取り外す際に壊してしまったり、元から調子が悪く交換を考えている場合は購入してもよいかもしれません。
私は音量SWと通信ケーブルコネクタだけ購入しました。電源SWに関しては元のGBCのものをそのまま使おうと考えていたの購入しませんでした。お好みでどうぞ。
音量調整SW
通信ケーブルコネクタ
電源SW
まとめ
こんなに長く書くつもりはなかったんですが、ひとつひとつ説明したらえらい長い記事になってしまいました・・・読みにくくてごめんなさい。
とりあえず以下の点に注意して購入してみてはいかがでしょうか?
- 必ずNick氏のGitHubを見て注文すること
- 液晶に関してはHISPEEDIDOのQ5の液晶を購入すること
- チップ部品たちは予備部品を購入した方が精神的によい
結局この3つが守れていればそんなに大きな失敗はないかなと思います。
ではでは、次からはいよいよハンダを使った作業になりますのでお楽しみに!
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