【TRIMUI BRICK HAMMER レビュー】|最高の縦型メタルシェルを見つけちまったぜ・・・

エミュレータ機

メタルシェルのゲームハードって大体かっこいいじゃないですか。私はメタルシェルっていうだけで財布の紐がガバガバになり、つい購入してしまう「メタルジャンキー」なのですが、今回も例に漏れず「TRIMUI BRICK」シリーズから発売された金属筐体版の「TRIMUI BRICK HAMMER」を購入してしまいました。そこで実際に触ってみた感じたメタルシェルならではの質感や、使ってみて感じた内容をレビューしていこうと思います。

TRIMUI BRICK HAMMERの紹介

TRIMUI BRICK HAMMERはTRIMUI社より発売されたLinux搭載した縦型ハンドヘルドゲーム機です。製品の基本スペックは先行発売されているプラスチック版の「TRIMUI BRICK」と同じですが、本機はその名の通り、筐体をフルメタル化した上位モデルとなります。

Trimui Brick
Trimui Brick - Hour of fun for gamers of all ages The Handheld Game Console is a retro-inspired gaming device that offer...
TRIMUI Brick Hammer
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本体デザインはゲームボーイライクな縦型の構成ですが、本家ゲームボーイシリーズと比べてもかなりコンパクトです。同じ縦型ハンドヘルドゲーム機で人気モデルの「Miyoo mini Plus」と比べても一回り小さいサイズとなっているため、カバンなどに入れて持ち運び外出先などでサクッと遊ぶゲーム機としてちょうどいいサイズ感になっています。

Miyoo miniと比べるとやや大きいサイズ感。GKD PixelシリーズやRG nanoと並べると大きく見えますが、逆にこの2つが小さすぎるだけなので本当にちょうどいいサイズ感に収まっています。

開封内容と付属品

私は上記の公式サイトで購入しました。購入から到着までおおよそ10日で届きました。ヒャッハー!開封の宴じゃぁぁぁぁ!!

内容物はこんな感じ。本体とタイプCの充電用ケーブル、交換用のボタン、説明書が付属します。私は別途画面保護用のガラスフィルムと、本体収納用のケースを追加購入しています。

SDカードは付属するタイプもありましたが、付属してくる場合中華SDカードの可能性が高く、すぐ壊れることが多いので、別途自分で用意しています。購入の際にSDカードはAmazon等で別途用意することを強くオススメします。

製品スペック

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TRIMUI BRICK HAMMERの詳細なスペックについて記載します。

OSLinux
CPUAllwinner A133P (A133 plus) 1.8GHz
GPUImagination PowerVR GE8300 660MHz
RAM1GB LPDDR4x
内部ストレージ8GB eMMC (システム用)
外部ストレージmicroSD (TF)最大1TBまで対応
ディスプレイ(解像度)3.2インチ IPS液晶 (1024×768)
バッテリー容量3000mAh
通信機能Wi-Fi (802.11 b/g/n)
Bluetooth 2.1+EDR / 4.2
本体サイズ109.9 x 73.2 x 19.9 mm
本体重量159g (標準ボタン+保護フィルム無し)
カラーバリエーションBlack/Silver/Rose Gold/Green/Dark Grey

動作するゲームたちについて

動作感触とパフォーマンス スペック表の通り、CPUには「Allwinner A133P」を搭載しています。 体感としては、GB、GBA、FC、SFCあたりのレトロゲームは非常に快適。文句なしの動作です。

PS1に関しても処理能力的には普通に動きます。ただ、「え?アナログスティックがないのにPS1やるの?」という操作性の問題があるので、激しい3DアクションよりはRPGやシミュレーション向きかな、というのが正直なところ。私ならスティックがないハードでPS系のゲームは絶対にやりません。

N64やPSP、ドリームキャストについては、チップ性能的にも動作が厳しくなってきますし、そもそもアナログスティック必須のゲームが大半なので、PS1と同様にこのハードでは「遊ばない」と割り切るのが精神衛生上良いと思っています。

競合するハードとの比較

スペック上のライバルとしては、Anbernic社の「RG35XX Plus」あたりが挙げられますが、私の中では「メタルシェルである」という一点だけでTRIMUI BRICK HAMMERに軍配が上がります。

Miyoo mini PlusやRG35XX Plusといった縦型のハンドヘルドゲーム機をすでに持っている人であっても、この質感のメタルシェルに出会えることはそうないのでもう買うしかないんですよね。

** 理屈じゃないんです。この金属の重みこそが正義なのです。ごちゃごちゃ言うな、お前も金属を感じるんだ。悪い子は角で殴るぞ。

触ってみた感触

最良質なメタルシェル

では、メタルシェル特有の「触った質感」について記載していこうと思います。 この感動が伝わるように一生懸命文章化してみようとは思いますが、主観性が強いですし、そもそも金属の質感なんて文章だけでは伝わりにくい箇所があるのも事実です。 もし読んでみて「うむ、よく分からん」と思ったら、ぜひ購入して実物を確認してください。

え? お前が伝わるように頑張れって? は? うるせぇ、お前が買え!!

……失礼しました、取り乱して暴言を吐いてしまいましたが、それくらいこの「TRIMUI BRICK HAMMER」の質感は、写真や言葉の枠を超えているんです。 私が初めて触ったメタルシェルはRG351MPですが、あの時も脳が震えるほど感動しましたが、その時の衝撃を再度味わっている気分です。サイコー、愛してる。

ボタン配置と慣れの問題

ボタン周りで一つだけ、重箱の隅をつつくような「残念ポイント」を見つけてしまいました。 はっきり言って誤差レベルの話なので、細かいことは気にしない方は読み飛ばしてOKです。

気になったのは、「左右の余白」のズレです。 一見シンメトリーに見えますが、定規を当ててみると衝撃の事実が。 十字キーから側面までは約7mmあるのに対し、Aボタンから側面までは約4mmしかないのです。

「ん? 設計ミスか?」

一瞬そう疑いましたが、よく見るとボタン配置の「センター」自体は、画面中央から完璧に等間隔。 おそらく、3.2インチという画面サイズを維持しつつ、筐体を極限までミニマルに削ぎ落とすために、物理的な余白よりも**「視覚的なバランス」**を優先して右側の余白を攻めたのでしょう。

プレイにまったくもって支障はありませんが、一度気づくと「Aボタン、端っこギリギリだな!」と気になってしまうかもしれません。 こういう細かい非対称、みなさんは許せますか? 私は……この圧倒的な金属の質感に免じて、全て許すことにしました。

他ハードとの比較

他ハードとの大きさを比較してみるとこんな感じ。

画像左から「RG Nano」、「GKD Pixel」、「GKD Pixel2」、「Miyoo mini」、「TRIMUI BRICK HAMMER」、「Miyoo mini Plus」の順で並んでいます。

うーん、改めてこうして見ると絶妙なサイズ感の一言に尽きます。

個人的な感覚ですが、ゲームをまともにプレイできる最小サイズは「GKD Pixel」だと思っています。あれは可愛くて最高ですが、長時間遊ぶには不向きかと。「RG Nano」に至ってはもはやゲームの領域を超えてアクセサリーの領域に突入しているので、私はゲームハードとしてみなしていません。ゲームもできるアクセサリーなんです。「Miyoo mini」はかわいいからいてくれるだけでヨシ!!!

「Miyoo Mini Plus」くらいあるとゲームの操作は快適に行えますが、TRIMUI BRICKシリーズと比べると若干安っぽく見えてしまいます。TRIMUI BRICKがメタルシェルってだけで高級感爆上がりしているだけなので、Miyoo mini Plusでも全然遊ぶのに差し支えないんですけどね。

一見すると、極小の「RG Nano」や「GKD Pixel」と比べれば、この「TRIMUI BRICK HAMMER」は大きく見えるかもしれません。 しかし、実際に手に持ってみると印象はガラリと変わります。決して「大きい」とは感じません。むしろ遊ぶのに最適なサイズ感に思えます。ミニマルかつ操作性もよい、これ1台あればアナログスティックがない縦型のハンドヘルドゲーム機はいらないのでは?と思ってしまいます。

これぞ「大人の片手にギリギリ収まるサイズ感」。 これ以上小さくてもダメ、大きくてもダメ。 携帯性と操作性が奇跡的なバランスで同居している、まさに唯一無二のサイズ感だと感じました。

結局どういう層にオススメできるのか

TRIMUI BRICK HAMMERって結局どんな人にならオススメできるかでいうと、以下の項目が当てはまる人たちにはバチバチにオススメできます。

オススメできる人

  • メタルシェルこそ至高、メタルシェルこそ人生っていう「メタルジャンキー」
  • GB系などの縦型ゲーム、3:2液晶比率のSFCなどをメインで遊ぶ人
  • 小さいガジェットやハンドヘルドゲーム機が好きな人

逆に以下のような人たちにはあんまり刺さらないかもしれません。

オススメしない人

  • メタルシェルのひんやりとした感触が好みではない人
  • 軽さこそ正義で、本体の重さを1gでも落としたい万年減量期プレイヤー
  • N64やPSP以上のややスペックを求められるゲームで遊びたい人
  • 横型ハンドヘルドゲーム機の方が好みって人

遊び方、所有欲の満たし方は人それぞれなので、刺さらないと思う方は自分の最適ハンドヘルドエミュレータ機をぜひ探す旅に出てみてください。いろいろ遊んでみてやっぱり欲しい!!ってなるのもまた一興です。ハンドヘルドゲーム機の沼は底が深いのでゆっくりと沈んでいってください。アーメン。

購入先リンク

最後に公式HP以外でも購入できるみたいなので商品の購入リンクを貼っておきます。Amazonの方が早く届いたり、AliExpressの方がクーポンを使って安く購入できたりするので、購入を検討する際は、公式HPと値段を比較しながら購入を検討してみてください。

まとめ

総論としては、久しぶりに脳が震えるほどの小型ガジェットに出会いました。

重さ、サイズ、そして冷たさも含めて最高。 すべてが計算し尽くされたメタルシェル好きに刺さる縦型エミュレータ機です。

メタルシェルの質感はもちろん、ボタンの押し心地やIPS液晶の明るい画面を含め、手に取るだけでゲームをプレイしたくなる感覚は久しぶりの体験でした。 また触っているだけで所有欲が満たされるので眠れない夜はこいつを握りしめて寝ようと思います。

これからの外出の最高の相棒として、今後ともよろしくお願い申し上げたい最高の縦型ハンドヘルドゲーム機でした。

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